昭和60年 7月OMの会展
山梨県立美術館(山梨・甲府)
材質:和紙・檜材・鉄・モーター・タイマー他
寸法:W90×D90×H200㎝
“重力”を制作のひとつのテーマにしている点からすれば、この作品は別の方向からの初めてのアプローチといえる。しなやかにたわませた檜材の木枠に「雲龍」という和紙を貼った羽根を、モーターの力によって回転させる作品。すると、羽根に生じる揚力と、回転による遠心力、そして羽根そのものにかかる重力。この3つの微妙なバランスの上に、アトランダムだが極めて自然な、ゆったりとした動きが生まれるのである。